こんにちは！僕の日常 公式 サイトの Otoha（音葉 / 男 / 兄弟・姉妹の長男）です。
株式会社NEST EdLABが、100円ショップなどで手に入る身近な部品を使って、マイコンを使わずに自分で止まるロボット教材「アニモーションロボ（Animotion Robot）」を開発しました。この教材は、赤外線センサーとモータードライバだけで壁の手前で止まる動きを再現し、電子制御とものづくりの基本を楽しく学べます。
開発の背景：コストと創造性を両立する教材を目指して
今までのロボット教材は、特別な高価な部品やプログラミングが必要なことが多く、学校などで取り入れるのが大変でした。しかし、最近では100円くらいで買えるセンサーやモータードライバが登場したため、NEST EdLABは「みんなが手に入れやすい部品でロボット作りを学べる教材」を作ることに力を入れてきました。子どもたちが身近な材料でロボットの仕組みを理解し、色々な工夫をしながら創造力を育んでほしいという願いが込められています。
技術的特徴：マイコンレスで“自律停止”を実現
マイコンを使わない制御構造
この「アニモーションロボ」のすごいところは、マイコン（小型コンピューター）を使わずに、自分で止まる動きができる点です。赤外線センサーが障害物を感知すると、トランジスタとモータードライバの信号のやり取りだけでモーターが止まります。プログラミングなしで、電気の流れをコントロールする原理を体験できます。
お財布に優しい部品で構成
センサーは10個で1,000円以下、モータードライバも150円程度と、とても安価な部品でできています。Amazonなどで誰でも簡単に手に入れられる、一般的なパーツが使われています。
工作と電子の融合
プラスチック段ボールやアルミテープ、工作用紙といった身近な材料を使って、ロボットの形を考えたり、電子部品を組み込んだりする両方を学べるように工夫されています。
体験教室で高い満足度を獲得
2025年9月に行われた体験教室では、実際に「アニモーションロボ」を作った子どもたちから、「もっと作りたい！」「動きがかわいくて面白い！」といった、とても嬉しい声がたくさん聞かれ、高い満足度が得られたそうです。体験教室の様子はこちらでご覧いただけます:
今後の展開：教材開発力 × 体験学習を加速
この教材は、2026年1月から4月にかけて開催されるNEST LAB.の「ロボットAIテクノロジー専攻」の体験教室で使われる予定です。参加する皆さんは、力の伝え方や繰り返しの動き、センサーを使った制御などを体験しながら、研究開発のようなものづくりを学べます。
またNEST EdLABでは、これからも以下のような活動を進めていくとのことです。
-
企業や教育機関との教材開発の共同案件募集
-
少ない費用で高い教育効果が得られる試作品の開発支援
-
全国での体験教室やワークショップの開催
主任研究員の木村正樹さんは、「高価な機材がなくても、工夫次第でロボットは動く。この教材を通じて、“考えること自体が開発”であることを伝えたい」とコメントしています。